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へたなんよ

「へたなんよ」

ひこ・田中 文 はまのゆか 絵

光村教育図書

 

>>amazonで購入

 

 

<<絵本「へたなんよ」原画展>>

 

2017年6月19日(月)〜27日(火)

12〜19時。土曜・最終日は17時まで。25日(日)休廊。

*6月24日(土)12〜17時、はまのゆか在廊予定です。

 

GALERIE CENTENNIAL

大阪市中央区大手通り1-1-10 

TEL06-6943-4060

 

ひこ・田中さんがおはなしを書かれました絵本

「へたなんよ」の絵を担当させていただきました。

おばあちゃんと孫のほのぼのした日常を鉛筆と水彩絵の具を使用し、

柔らかいタッチで描きました。

また、会場ではmamechanなどの原画を展示販売いたします。

久しぶりの大阪での原画展になります。

ぜひぜひ会場にお立ち寄りいただけると嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします♪

 

NEWS

山口新聞社主催

『第38回山口県夏休み小学生読書感想文コンクール』の

推薦図書になりました。

>>詳細

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「祖母からの手紙」

 

おばあちゃんと孫の女の子、ネネとの日常を描いた絵本、

「へたなんよ」(文はひこ・田中さん)が完成したら

祖母にプレゼントしようと思っていた。

しかし、それは叶わず祖母は昨年の春に旅立った。90歳だった。

 

祖母とは生まれてから大学進学で一人暮らしをはじめるまで

一緒に大阪で暮らしていた。

祖母は面倒見がいいというか、世話好きな人。

服をほとんど買わない私に、

よくコートやバッグなど買ってきてはプレゼントしてくれ、

実家に帰ると食事の後は

「おばあちゃんが洗うから、お風呂に入っておいで」と

私は上げ膳据え膳状態。

また、私に子どもが生まれると、

泣く子を抱っこしてあやしてくれたり。

 

私が大学時代、祖母は離れて暮らしはじめた私の身を案じ、

毎日のように心配で電話をかけてきた。

今のようにSNSなどで気軽に何をしているか確認できない時代、

きちんとご飯を食べているか、

病気をしていないか気が気でなかったのだろう。

でも、私はその優しさをおせっかいと感じ、

「もうかけてこないでっ!」と突っぱねることもあった。

もう少し大人扱いされたかったが

祖母からはいつまでたっても小さい孫だった。

自分に子どもができ、

祖母の気持ちもちょっぴりわかってきた。

 

昨年3月6日。祖母の誕生日。

入院している祖母へ絵本「へたなんよ」のラフを送った。

電話でお礼の言葉をもらったが、声に張りはなかった。

それから数日後、

子どもを連れお見舞いに行ったのが最後の別れとなった。

父母の話では、ここ最近は話しかけても目をつむったまま。

返事は小さくコクリ、と頷く程度と言っていた。

 

ところが私が病室に入り、

声をかけて手を握ると祖母は目を開け、

「冷たい手やねぇ」と呟いた。

祖母の手は確かに私よりあったかかった。

そいうこうしているうち、

行き慣れない病院だったこともあって子どもが「もう帰るー!」…。

すると、祖母が手を伸ばし、おいでおいでしはじめた。

どうやら、ぐずる子どもをあやそうとしているようだ。

いやはや。食べられなくなって、歩けなくなって、病人になって。

寝込んでいるというのに。

自分のことより人のことを心配する祖母らしいなぁと感心した。

 

絵本にはおばあちゃんが手紙を書く場面が出てくる。

その手紙は筆まめだった祖母が私に送ってくれた手紙を引っ張り出し、

祖母の書体を見よう見まねで書いた。

 

偶然にもこの絵本が出版されたのは3月、

祖母の誕生月だ。

もう直接渡せないが

良い誕生日プレゼントになったと思った。

 

 

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